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士別三協株式会社(士別三協ファーム)は、北海道士別市でめん羊の育成と販売を営む会社です。
広大な北海道という土地で毎日思う存分走り回り、おいしい飼料をたくさん食べてくれる羊のほとんどは「サフォーク」という種類の羊たちです。羊たちもここの土地や気候を大いに気に入ってくれているようで、健康に、美しく育っています。
2019年の設立当時は45頭だった羊たちも現在では200頭以上。環境や育て方にこだわりがある分、増頭が早く、安定した品質の羊たちが今日も士別の地を駆け巡っています。

お客様に安定した品質と味を提供し、そこから聞こえたリアルな声を牧場へ届ける。
そんな橋渡し的存在の飲食事業部長と羊をこよなく愛し、美しく健康的なサフォーク羊の生産と供給を目指す牧場長の2人が対談。話を進める中で二人の間には新たな可能性と尊いテーマがあった。

[土橋牧場長] 羊舎が建って早いもので2年が経ちました。2度の出産シーズンを迎え、現在200頭以上のサフォーク羊を育てています。サフォーク種は純血なので病気にかかりやすく、ストレスに弱いので育てるのが難しく、試行錯誤の毎日です。
[五十嵐事業部長] 丁寧さを怠ると、出荷時の品質にも影響しますよね。品質が悪いと、もちろん味にも影響してしまいます。私たち飲食事業部の人間は、生産者と消費者の間に立ち、消費者が求めているニーズを正確に届けて形にすることが使命ですから、仲間とのコミュニケーションが必須です。定期的に牧場へ行きますが、何度訪れても士別の町は美しく、温かい方が多いですね。
[土橋牧場長] 士別は温かい町です。僕も羊のことに関して、まだまだ勉強不足のところもあるので、熟練の羊飼いの方たちにアドバイスをもらったりしています。
[五十嵐事業部長] 町の羊飼いの人たちと交流することもあるのですね。士別を訪れる際に、協力牧場さんと話す機会がありますが、僕たちが普段頂いている食材ひとつひとつは農家さんが一生懸命育てた生命なんだと改めて気づかされます。
[土橋牧場長] 20年近くこの道で生きてらっしゃる方もいて、一目見ただけで、羊の健康状態が分かったりされます。餌や牧草について教えてもらったり、羊が病気になったら相談したりもしています。 時々、農家さんからアスパラやの切れ端やかぼちゃをコンテナでもらったりもします。羊にははかぼちゃが人気ですね(喜) 牧場ができてからこれまで、病気にかかって死んでしまった羊を何度も見てきました。 命の重さをいつも感じながら、健康に育ってくれている羊たちにいつも感謝しています。
[五十嵐事業部長] 僕も協力牧場さんとは定期的にやりとりをしています。 町の農家さんは、伝統を守って育てているイメージですね。僕たちのような若い牧場には本当に勉強になることが多いです。手探りでも一から作り上げていける環境があることは経験にも繋がりますし、有難いことだと思います。 若手で揃っている私たちの牧場からは、若さや新しいエネルギーを感じています。
[土橋牧場長] 若い牧場だからこそ、新たな試みにチャレンジできる環境があることはとても嬉しいことです。環境に左右されやすい羊だからこそ、自然に一番近い形で大切に羊を育てていきたいと思っています。
[五十嵐事業部長] そうですね。日本一美味しい羊を自信をもって提供できるように、これからも意見を交わしながら、良い牧場、良いお店つくりをしていきましょう。 士別で生まれたサフォーク羊を日本だけでなく、世界中で食べてもらうために..。
ここでしか、できない。

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