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私たちの仕事は「命」を扱う仕事。
羊たちと通じ合い、コミュニケーションをとることを怠らず、たとえどんなに小さな命であっても尊敬の気持ちを忘れずに牧羊に励んでいます。健康で強く美しい羊たちが、今日も美しい士別の地を駆け巡っています。

命と向き合う仕事だからこそ羊を第一に思い、愛情込めてていねいに育てています。
この先の未来―、機械化やシステム化に重きを置き、これまでにない新しい牧場スタイルをつくりあげていく―。
未来への意気込みを語る農家、寺西優太に質問を投げかけてみた。

牧場に来た経緯
産まれも育ちも札幌だった私は、当時スーパーでアルバイトをしていました。 何気なく過ごしていた日々の中で、ふと「この先の人生、このまま進み続けて良いのか」と自問するようになり、30歳に近づき始めた26歳の春、新しいことにチャレンジしたい!と強く感じるようになり、スーパーを退職しました。 父親が士別の出身だったことから羊飼いという仕事を教えてもらい、すぐさま地域おこし協力隊へ入隊しました。当時は新しいことにチャレンジしたい気持ちが強かったですね。入隊後は飼養技術を学び、現場でがむしゃらに頑張りました。 協力隊の任期である3年を迎え退任した後、赤松社長に出会いました。 羊に対しても人に対しても熱い赤松社長の考えや今後のビジョンに強く共感し、士別三協への入社を決めました。
どのようにして学んでいる?
「学ぶ」というよりも、士別三協ファームは若い牧場なので、牧場長と一緒に試行錯誤を行う毎日です。いろいろな挑戦を重ねていくことが、結果として学びや経験に繋がっています。 地域おこし協力隊で培った牧場としての在り方やノウハウなどはベースとして残っており、今もそれが活きていますね。 羊飼育は牧場によって様々で、私たちは自然に近い形の飼育に重きをおき、仲間と意見しあいながら、羊にとって最適な環境作りを心掛けています。
新しく取り組んだこと
畜舎内にカメラを導入し羊の管理をしています。出産シーズンは24時間体制で様子を確認する必要があるので、このシステムはとても役立っています。当直の人以外でもアクセスすれば場所を問わずいつでも羊の様子をチェック出来るのはありがたいことです。またウエアラブルの端末を使用し、羊の体重などを一括でデータ管理しています。これまで手書きで記録していた羊の体重管理なども全てデータ管理できるので、作業効率アップにも繋がりますし、データ化することで飼料の増減や飼育の見直しなどを適切に行うことができます。
仕事において一番大切にしていること
一番は「情」に流されないことを常に意識しています。僕たちの仕事は命を生み出し、それを繋ぐ仕事をしています。サフォーク羊は病気にかかりやすく、ストレスにも弱い羊なので環境の変化や病気により命を落としてしまう子もいます。愛情をもって育てている分、病気で死んでしまった羊に直面すると、やはり悲しい気持ちになってしまう時もありますが、良質な羊肉、良い牧場である為に、気持ちに線引きをして日々業務に取り組んでいます。
この牧場での自分の役割
牧場長やほかのスタッフの足りない部分を補うことが、今の自分の役割だと思っています。 羊のことばかりでもダメ、牧場全体を俯瞰してみることが出来ればより良い牧場になると感じています。小さなことでも常に意見しあい、自分たちの手で改善・構築していきたいと思っています。
ここでしか、つくれない。

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